仕事は同じだけど異なる資格
基本中の基本として抑えておいて欲しいのは、正看護師と准看護師の存在です。
看護師の資格には2種類あるという事をご存知でしょうか。実は看護師には正看護師と准看護師がいます。一見、仕事内容には特に大きな差はないのですが、正看護師は国家資格、准看護師は都道府県知事認定資格という資格の種類に違いがあります。また、正看護師の場合は自分の判断で医療補助などの仕事が出来ますが、准看護師は医師や歯科医師、正看護師の指示のもと、医療補助などの仕事をするなど一見、わかりにくいのですが仕事内容に違いがあるのです。
看護師になりたいから、明日から正看護師というわけにはいきません。また、独学でしっかりと看護について学んだので明日から看護業務を行えるというものでもありません。正看護師として仕事に従事するには当然ですが資格が必要となります。
正看護師として働くには看護師免許の取得が絶対条件となります。そしてその免許は看護師の国家試験を合格した人に与えられるものです。では、自分で勉強して受験に臨めば、取得できるのかと考える方もいるでしょう。一般的な資格でしたら特に条件はなく誰でも試験を受けられるものが多いのですが、看護師試験はそうではありません。試験を受ける為の資格というものが必要となります。
この試験を受けるための資格というのが看護師を養成するための教育機関を卒業することなのです。一般的に知られているのが大学や専門学校、短期大学などで看護課程を学ぶことです。この学校に通っている間、看護に必要な専門知識を学ぶだけでなく、実習を行い、実際の現場で仕事を経験することも教育課程の中に組み込まれています。こういった専門的な知識や技術を学んだ方が看護師の受験資格を得る事になります。実際、看護師の試験を受ける際には卒業証明書や卒業見込み証明書が必要となります。
准看護師の場合、看護師と同様、一度、専門の教育機関を卒業して准看護師という資格を取得しています。しかし、正看護師になるには准看護師を取得してから、3年の実務経験及び正看護師の教育機関で2年間履修しなければ受験資格を得る事は出来ません。
このように正看護師になるには長い期間が必要となります。しかし、国家資格であるという点が正看護師最大の魅力でもあります。国家資格は一生使える資格です。また、正看護師を取得することにより、看護師として仕事の幅が大きく広がる事となります。資格の取得方法は様々ですが、看護師として働くのであれば必ず取得しておきたい資格といえるでしょう。